~東御市田中地区における共生社会と商店街活性化の相乗効果(地域力を高める)ご提案~
提案者
NPO法人普通の暮らし研究所 理事長 岩井 孝司
長野県東御市田中地区にて、宅幼老所岩井屋(通所介護、生活介護)、岩井屋農園(就労継続支援B型)岩井屋こども館(発達支援、放課後等デイサービス)、岩井屋館(グループホーム)、岩井屋障害者(児)相談室(計画相談支援)を運営。脳出血により自身も左麻痺をもつ障害者。
田中地区の現状
地域における少子高齢化の進展により、空き家・空き店舗が増加しており、防災・防犯面での不安を抱く方が多くなりました。また、人口減少化に伴い地域内の消費人口(客数)が減ることで商店街の活性化が難しい状況にあります。
北國街道という歴史的な背景のある地域であり、駅、役所、銀行、郵便局、学校、病院など生活に必須の施設がおおよそ徒歩圏内に集中しているという大きな地理的有利性をもちながら、その魅力を生かした街区づくりが出来ているとはいえません。
田中地区は現状をベースに少し新たな工夫を加える事で素晴らしい街区に生まれ変われると思いませんか。
提案の内容
田中地区の空き店舗、空き家を高齢者や障害者のためのグループホームとして再活用することで、高齢者や障害者が消費者(商店街の顧客)として地域社会に参加できるまちづくりを提案します。若い方の新たな起業支援の一助としてグループホームの開業・運営を希望する個人・法人等に対して、物件の紹介や資金面でのサポートを行います。こうすることで域内の若年人口の増加を図ります。新たなダイバーシティ(多様性の地域社会)観光開発を目指します。今回の東京五輪ではパラ五輪に注目が集まっています。障害、性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、職歴を超えて全ての人が楽しめる街として新たな観光資源の創出をします。
※ ダイバーシティ(Diversity)とは、直訳すれば「多様性」となり性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、職歴など多様さを活かし地域としての競争力に繋げる取り組みのことを指します。
予想される変化
自分が障害者になってわかったことの一つが、障害をもつ人が物を買う場合、対面販売であるということはとても重要だということです。住まいの徒歩圏内に対面販売の店があれば、障害者が地域の商店街を利用し、買い物人口の増加が期待できます。高齢者、障害者の側からすると、日常の用(買い物や散髪など)を自力で歩いて済ますことは、身体や脳、手先の良いリハビリとなります。市民病院が鹿教湯病院の傘下に入ることで、より専門的なリハビリも期待できるようになります。
商店街で障害者の姿を日常的に目にすることが、地域の皆さんにとって障害というものを受け入れる手助けになります。障害者にとっては、社会の中で生きていく上で大切な社会性を身に付けることができます。
また、日用品は徒歩圏内で、病院への通院や大きな買い物は駅から電車にのって上田や長野市まで移動できるという利点は、運転免許返納後のシニア世代にも魅力であり、地域への転入者も期待できると思います。加えて新たな観光資源開発を行え、世界的な発信力を得る事も可能です。
またグループホームが複数新設されることで、地域に雇用が生まれ、福祉を志す若年層や、幅広い世代の多様な働き方の受け皿が生まれることも期待できます。
参考となる事例
コンパクトシティの魅力を生かし、転出者数<転入者数を実現した北海道伊達市の事例
北海道伊達市の紹介(北海道伊達市公式ホームページより抜粋)
北海道伊達市は、北海道の南西部、北海道の中心都市である札幌市と函館市の中間に位置し、北西には有珠山や昭和新山、南は噴火湾(内浦湾)に面しています。
工業都市の室蘭市や全国的に有名な温泉観光地の登別市・洞爺湖町などと隣接しています。
地名のとおり、明治3年(1870年)に仙台藩一門亘理領主伊達邦成とその家臣達の集団移住で開拓した歴史を持つ伊達市は、昭和47年(1972年)4月に町から市へ、平成18年(2006年)3月1日には旧大滝村(現大滝区)と飛び地合併し、新伊達市として新たなスタートを切りました。
伊達市は、病院、大型ショッピングセンター、福祉施設などの生活に必要な施設がまちなかに集約された「コンパクトシティ」で、北海道内でも雪が少なく、四季を通じて気候が温暖なことから「北の湘南」と呼ばれています。
また、人口およそ35,000人の伊達市では、600人を超える知的障がいのある人たちが一般の市民と同じようにまちの中で生活・活動する「ノーマライゼーション」が実践されています。
障がいのある人たちが安心して暮らせる支援システムと、何よりも温かく受け入れ包み込む市民の心と理解のあるまちです。
産業面では、農業や水産業などの第1次産業を柱に、さまざまな産業が展開されています。農業は、特に野菜が中心で稲作・畑作・酪農・畜産などが展開し、水産業では、ホタテ貝の養殖を中心に秋サケ漁などが盛んです。
一方、大滝区(旧大滝村)の開拓は明治27年(1894年)に青森県人の永井五郎兵衛が優徳に住みついたことが始まりと伝えられ、明治29年(1896年)に鹿児島県人の橋口文蔵により開拓されました。
大滝区は森林産業や農業が盛んであるとともに、北湯沢温泉郷として名高く、毎年多くの観光客が訪れています。
また、同じ伊達市でありながら内陸部に位置し山に囲まれているため、寒さが厳しく積雪の多い地域です。
私たちの田中地区は既に伊達市と同様以上の可能性を持っています。
ぜひ、お考え下さい。
提案の内容
田中地区の空き店舗、空き家を高齢者や障害者のためのグループホームとして再活用することで、高齢者や障害者が消費者(商店街の顧客)として地域社会に参加できるまちづくりを提案します。若い方の新たな起業支援の一助としてグループホームの開業・運営を希望する個人・法人等に対して、物件の紹介や資金面でのサポートを行います。こうすることで域内の若年人口の増加を図ります。新たなダイバーシティ(多様性の地域社会)観光開発を目指します。今回の東京五輪ではパラ五輪に注目が集まっています。障害、性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、職歴を超えて全ての人が楽しめる街として新たな観光資源の創出をします。
※ ダイバーシティ(Diversity)とは、直訳すれば「多様性」となり性別、人種、国籍、宗教、年齢、学歴、職歴など多様さを活かし地域としての競争力に繋げる取り組みのことを指します。
予想される変化
自分が障害者になってわかったことの一つが、障害をもつ人が物を買う場合、対面販売であるということはとても重要だということです。住まいの徒歩圏内に対面販売の店があれば、障害者が地域の商店街を利用し、買い物人口の増加が期待できます。高齢者、障害者の側からすると、日常の用(買い物や散髪など)を自力で歩いて済ますことは、身体や脳、手先の良いリハビリとなります。市民病院が鹿教湯病院の傘下に入ることで、より専門的なリハビリも期待できるようになります。
商店街で障害者の姿を日常的に目にすることが、地域の皆さんにとって障害というものを受け入れる手助けになります。障害者にとっては、社会の中で生きていく上で大切な社会性を身に付けることができます。
また、日用品は徒歩圏内で、病院への通院や大きな買い物は駅から電車にのって上田や長野市まで移動できるという利点は、運転免許返納後のシニア世代にも魅力であり、地域への転入者も期待できると思います。加えて新たな観光資源開発を行え、世界的な発信力を得る事も可能です。
またグループホームが複数新設されることで、地域に雇用が生まれ、福祉を志す若年層や、幅広い世代の多様な働き方の受け皿が生まれることも期待できます。
参考となる事例
コンパクトシティの魅力を生かし、転出者数<転入者数を実現した北海道伊達市の事例
北海道伊達市の紹介(北海道伊達市公式ホームページより抜粋)
北海道伊達市は、北海道の南西部、北海道の中心都市である札幌市と函館市の中間に位置し、北西には有珠山や昭和新山、南は噴火湾(内浦湾)に面しています。
工業都市の室蘭市や全国的に有名な温泉観光地の登別市・洞爺湖町などと隣接しています。
地名のとおり、明治3年(1870年)に仙台藩一門亘理領主伊達邦成とその家臣達の集団移住で開拓した歴史を持つ伊達市は、昭和47年(1972年)4月に町から市へ、平成18年(2006年)3月1日には旧大滝村(現大滝区)と飛び地合併し、新伊達市として新たなスタートを切りました。
伊達市は、病院、大型ショッピングセンター、福祉施設などの生活に必要な施設がまちなかに集約された「コンパクトシティ」で、北海道内でも雪が少なく、四季を通じて気候が温暖なことから「北の湘南」と呼ばれています。
また、人口およそ35,000人の伊達市では、600人を超える知的障がいのある人たちが一般の市民と同じようにまちの中で生活・活動する「ノーマライゼーション」が実践されています。
障がいのある人たちが安心して暮らせる支援システムと、何よりも温かく受け入れ包み込む市民の心と理解のあるまちです。
産業面では、農業や水産業などの第1次産業を柱に、さまざまな産業が展開されています。農業は、特に野菜が中心で稲作・畑作・酪農・畜産などが展開し、水産業では、ホタテ貝の養殖を中心に秋サケ漁などが盛んです。
一方、大滝区(旧大滝村)の開拓は明治27年(1894年)に青森県人の永井五郎兵衛が優徳に住みついたことが始まりと伝えられ、明治29年(1896年)に鹿児島県人の橋口文蔵により開拓されました。
大滝区は森林産業や農業が盛んであるとともに、北湯沢温泉郷として名高く、毎年多くの観光客が訪れています。
また、同じ伊達市でありながら内陸部に位置し山に囲まれているため、寒さが厳しく積雪の多い地域です。
私たちの田中地区は既に伊達市と同様以上の可能性を持っています。
ぜひ、お考え下さい。